レポ:コナン10代目担当のお仕事�@ - 名探偵コナンぶログもどき

2016.06.25　サタデープログラム
漫画編集者って何するの？
〜「名探偵コナン」10代目担当のお仕事〜

2014年から2016年「純黒の悪夢」公開の４月まで担当されていた大嶋一範さんのお話を聞いてきました

地元ではトップともいえる東海中学出身で、更にT大で…すんごく賢い人が青山先生をソバで支えていたんだな…って（笑）東海の生徒がいっぱいで、満席

道中も、生徒がいっぱいで、迷わずに行けて良かったです、笑。

画像のコナンくん、あえて大きめに名前を入れました。ご了承ください(>_<)
正面コナンくんも好き好き好きぃ

学校に寄贈されるのかしら？超レアなコナンくんですね！！

いつものコナンのイベントは椅子しかないので、机があるだなんて素晴らしい〜と思いながら、レポート用紙６枚分もメモしてまいりましたので、楽しんで読んで頂ければと思います

大嶋さんは、コロコロコミック編集部を経て、週刊少年サンデーに異動し、コナンの担当になった方です。

「異動した日、お寿司に連れてもらったんです。コナンはサンデーの中でも特殊な仕事で、アニメ、映画、グッズ作成もあります。コナンも好きだったので、ぜひやらせて下さいと言いました」

お寿司のくだりとか、うぉーーい！っていう生徒の声が聞こえたり、まさしく男子校（笑）私の学校も、理系クラスはほぼ男子だったので、男子校のノリが懐かしいです

大嶋さんが子供の頃は、ジャンプ600万部時代で、ドラゴンボールや幽遊白書、ジョジョなどが全盛期の時代。学校の近くに、月曜発売のはずのジャンプが土曜日に売っているお見せがあって、むさぼるように読んでいたようです

今は、ネットもコミケ等もあるので、沢山の人が漫画家になれる時代。漫画家になるのはカンタンな時代。

「じゃぁ、編集者って？っていうと、漫画家さんとのやりとり、持ち込み対応、他社とのコラボ…世界一受けたい授業とか、本部との著作権などの法律的な相談、映画、宣伝…まぁ、よくわかんない仕事なんですね。でも、何でも屋さんかというと、少し違う。面白いものをどう伝えるかのフィルターの役割をしていると思っています」

重版出来のドラマのことも、チラッと出たけど、世代的にも見ていた人が少なくて、重版出来から話が膨らまなくて残念でした。

「作り手の人は、面白い作品を作りたいというすごいエネルギーで制作してくるけれど、強すぎて尖りすぎてしまう時があるんです。そういう時の壁になるのが編集者で、まだ売れていないものを面白いと思える、普通のものを面白いと思える感覚が大事

」

コナンのジャンルは何だと思いますか？という質問に、推理モノだという声もあがる。心の中で私は、答えは知っていますよ〜…と思いながら聞いていましたが、初めて聞く人は驚くだろうし、何度聞いても面白いジャンルですよね（笑）

青山先生　“これは殺人ラブコメなんだよ。割と殺人がおこる新一と蘭のラブコメなんだよ”

「名探偵コナンの縦軸には、会いたいのに会えない。好き合っているのに会えないという王道があって、そして黒ずくめの組織のボスは誰なのかという話も入り組んでいる」
２本どころじゃないけど、この大きくてぶっとい柱がしっかりしているゆえに、ぶれない面白さがあるんだと感じます。

「270ぐらい事件が起きていて、物語の中では半年ぐらいなのに、ヤバイでしょ。普通、トリックメーカーと呼ばれるトリックを考えている人がいるのに、それを青山先生が一人で考えている。先生には、担当編集と２人でと言ってもらえるけど、これだけ聞いてもヤバイわけです。青山先生のこのこだわりの思いは強くて、グッズも、映画に至っては打合せ段階から“純黒の悪夢”ではシナリオ４構（実質７構だったそうです）、絵コンテまでチェックされる。２０周年だからかなという訳でなく、２０年間ずっとやってらっしゃるからすごいんです」

ずっと監修されているのは分かっているけれど、今回は、青山先生が監修されているという事実が前面に押し出されて良かったなと思います

「いつ寝てるんだ？っていうぐらい仕事していて、３時間睡眠なんです。１０時に寝て、１３時に起きる感じ」

聞いている人たちは、驚くのも忘れて、ポカーンってなっていました、笑。真似しようとも思えない超人っぷりです、笑。

前任者から引き継ぐ時、午前５時にオリジン弁当集合だったそうです。午前５時にやってるの？って思ったんですが、聞き間違いじゃないはずなんですけど…。聞いている側としては、オリジン弁当は愛知にはないけどね〜と思いながらも、ご飯ネタ来た！！笑。

「単行本につき１円印税が入っていると仮定してもものすごい額が先生には入っている訳なんですが、普段は質素というか…オリジン弁当を食べています。ただ単純に、少年的な感覚を持っている人なんですよね」

「チョー高級住宅地のチョー高層マンションなのに、部屋は部室みたいな感じ。設備は超高級なんですが、そこでセブンイレブンのおにぎりを食べているんです。内田けんじ監督が、本当のお金持ちは超高級な机でセブンイレブンのおにぎりを食べるんだなぁって感動していました」

内田けんじ監督も相当…